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僕はなぜムスリムになったか その6

アリちゃんとの出会い


先に述べましたが、マレーシアから帰国してすぐ僕はある女性と三回目の結婚をしました。

この女性との間には息子が一人産まれるのですが、彼女は違法薬物の依存性を患っており、三度目の逮捕により刑務所に行くことが確定したことをきっかけに、僕は彼女と離婚する意志を固めました。

それから少しして近所の氏神様に参ったついでにおみくじを引くと、そのおみくじには、永遠の恋の相手と近いうちに出会うだろうとのお告げが記してありました。

そのお告げが本物なのか気になった僕は、勇気を出してもう一度おみくじを引いてみることにしました。

二度目に引いたおみくじには、相手はすぐ近くにいると記してありました。


当時僕には、二人の気になる女性がいました。

一人は、近所に住む息子の友人のお母さん、もう一人はツイッターを通して知り合ったアリちゃんです。

今なら、近所に住むお母さんは僕の一方的な片思いで、当時急接近したアリちゃんこそお告げの相手だったということがわかるのですが、その時の僕は住む距離の近い彼女がその相手だと勘違いしてしまったようです。

おみくじを見て、ほんの一時期でも魂の交差したアリちゃんにせめて平安を届けたいと考えた僕は、氏神様の境内にあった白山神社の祠にお祈りに行きました。(アリちゃんは、ツイッターのプロフィールで、白山の麓に住んでいると伝えていました)

祠に向かってアリちゃんに平安を届けてほしいとお願いし、手を合わせて去ろうとした時、耳元ではっきりとした声が聞こえました。

「その人は、お前の嫁さんになる人だぞ」

最初は「えっ」と思いましたが、やがてはその言葉を信じるようになります。


先に伝えましたが、僕は自分の想いや主張をできるだけ正直にブログとして綴りそれを発信してきました。

そのブログは、内容があまりにも現世離れしているためにほとんど相手にされることがなかったのですが、アリちゃんはそのブログを何度も何度も読み返してくれていました。

そしてある日、アリちゃんから次のように言われました。

「のぶさん、私の住む郡上に来て同じことをしてもらえませんか。そうして、郡上の人たちが誇りを取り戻す助けとなって下さい。のぶさんの生活の面倒は私が全部見ますから。」

その時の僕は、アリちゃんとはメールと電話のやり取りだけでまだ顔を知りませんでした。

ただ、あのブログを見て好きになってくれた彼女なのだからこちらも大いに信頼してみようという気になりました。

そして、当時7歳だった息子に、好きな人ができたのでそこへ行って彼女と一緒に暮らす旨を伝えました。

新しい旅立ちに際し、お互いに荷物は五個だけとして、残りの荷物は全て処分してもらうよう友人に頼みました。

そうして、アリちゃんの待つ郡上八幡へと向かったのです。

2012年6月11日、アリちゃんと知り合ってから1ヶ月を過ぎた頃のことです。


それから、岐阜の郡上八幡のアパートで僕と僕の息子、そしてアリちゃんとアリちゃんの二人の息子の計五人での生活が始まりました。

子供たちはすぐに仲良くなり、またアリちゃんにはお父さんが亡くなった時に遺して下さったお金があったので金銭的に困ることはなかったのですが、暮らし始めた当初僕との考え方の違いに彼女は相当悩まされたようです。

例えば、死を意識して生きてこそ生が輝くという認識についてです。

一見かっこよく聞こえる話ではありますが、男性がそんな考えでいると、女性は実際にはとても面倒なことになります。

まず、どう甘えていいのかわからなくなります。そのために、女性らしさをどのように発揮していいかがわからなくなります。

アリちゃんは、ブログを通して僕がそのような考えを持つ者だということはわかっていました。

ただ実際にパートナーとして接してみると、どうしても「いい加減にして」となるようなシーンが起きてしまうようです。

今アリちゃんは、この頃のことを笑って振り返ることができます。

この頃のことを思い出すと、アリちゃんは「恋が勝った」といいます。

既存の概念と照らし合わせるなら、彼女にとっては気が狂わんばかりの道理の反転であったはずなのですが、でもアリちゃんはこれを恋で乗り越えました。

恋には全てを可能にする力がある、そのことを彼女との関係から僕は強く学んでいます。
by tenpapa2013 | 2014-11-09 17:35 | イスラム教 | Comments(0)